今日はDTC-500ESの修理を行ったのですが、分解整備ののち組み上げて再生はOKとなったのですが、早送りと巻き戻しが動作不良です。
ロータリーエンコーダーの調整、ブレーキパッドの再点検も行いましたが、ボタンを押してもまったくリールが回転せずに停止してしまいます。
SONY製のDATデッキは、左右リールにそれぞれがダイレクトドライブの2モーター(2DD)のものと、1モーターで左右リールを駆動するタイプがあります。
2DDの機種は、1000ES、1500ES、2000ES、77ES、A8、ZA5ESで、500ESは1モーター方式なのですが、やはり、回転の確実性は2DDが上回ります。
いろいろやってみてもダメなので、試しにテープを替えてみると、何もなかったように快調に動作します。不調の原因は「テープ」でした。いつもテストに使用しているテープなので、信用しきっていましたが、いつのまにか「巻き」が固くなっていたようです。
そこで、2DDの機種にそのテープをセットしてみました。テープは回転しますが、やはり鈍い動きです。それでも何往復か繰り返していると高速走行に変化してきました。そこで再度500ESで挑戦です。
今度はOKです。私のテープの使用方法は、少し再生して巻き戻して、また再生して少し巻き戻してというパターンが多いので、いわゆる「乱巻き」状態になっていたようですね。
今回の不具合は自業自得でした。テープは時々頭から最後まで通しで使用しないといけませんね。