久しぶりの TC-K555ESLです。
メカの整備をひと通り終えて、試運転です。CDデッキとアンプとの入出力の配線を行い、音出しはOKでしたが、
モニターを「SOURCE」に切り替えると音が出ません。ところが録音を行うとちゃんと音は記録されています。要するに、モニター切り替えが「TAPE」のままということです。
ツマミを切り替えると、録音基板から「カチッ」とリレーが切り替わる音が聞こえますが、このデッキにはリレーが3個使われていますので、どのリレーの音かはわかりません。
この青い部品が「SOURCE」と「TAPE」を切り替えるリレーです。ツマミを回すとリレーに電圧が掛かり、スイッチが切り替わるという極めて単純な仕組みです。
最初はこのリレーの故障かと思いましたが、電圧を測定してみると、「SOURCE」に切り替えても電圧が変化しません。ということは、リレーに電圧を供給しているコントロール基板に故障が起きているようです。
この辺りに不具合が発生しています。
この右側のトランジスタがリレーに電圧を供給しています。トランジスタチェッカーで点検しましたが、ここには問題はありませんでした。
回路図を見てみると、このICが電圧のONOFFをコントロールしているようです。このICが故障しているかどうかを確認するのは困難なので、同じ基板を使用しているESGのジャンク機からコントロール基板ごと交換しました。
あっさり治りました。珍しい故障でしたが、結局今日一日はこの修理に費やしてしまいました。
今日で8月も終わりで北海道はもうすっかり涼しくなりました。本州以南はまだまだ暑いようですが体調を崩さないよう、くれぐれもご自愛ください。