TC-K555ESGの整備を終えて、試運転を行いましたが、
再生を開始しても1、2秒でテープ走行が停止します。キャプスタンも回転していますし、リールも一瞬ですが回転しますので、メカ自体の問題では無いようです。
ただ、1年以上前に同じ症状を下位機種の333ESGで経験しています。555ESGと333ESGは、ほぼ中身が同一ですので、故障も同じ箇所に発生します。
早速メカを本体から取り出して分解していきます。
メカ背部のモーターブロックです。
この写真中央に写っているのは、リールの回転を検知するセンサーです。
コネクタを接続すると、肉眼ではわかりませんが、デジカメでは右の写真のように紫色に光ります。これは、反射型フォトインタラプタGP2S22という部品で、赤外線LEDとフォトトランジスタが対になっていて、リール部の反射板から跳ね返ってきた自ら発した赤外線の状態によりリールの状態を検知するものです。
写真のように発光はしていますので、受光部の問題です。テスターで確認すると、左側のセンサーが故障しています。
ジャンク機からパーツを移植します。
念のため、本体に組み込む前に動作点検しました。動作良好です。今回はたまたまスペアパーツがありましたので事なきを得ました。
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