今日は久しぶりに世界初のDAT、XD-001の修理に着手しました。
メカを取り出すためにサイドウッド、カバー、フロントパネルの順に分解していくのですが、この最初の取っ掛かりでトラブル発生です。
フロントパネル背面の基板から茶色の線が取れています。このデッキはプロ以外の方が分解組立した形跡がありましたので、その時に取れてしまったんでしょうね。
この茶色の線がどこから来ているのか確認してみると、デッキ背面のデジタル入出力基板ということがわかりましたが、フロントパネル裏をいくら探しても元々の接続先が見つかりません。さあ困りました。
ということで、自前のXD-001をラックから降ろして、比較することにしましたが、茶色の線が見つかりません。それでデジタル入出力基板の状態を確認しました。写真は自前機です。すると、若干仕様が変更になっていて、紫色の線が先ほどの茶色の線に該当するようです。それではこの線を行く先を追ってみます。
フロントパネル裏の基板の黒いコネクタに繋がっています。隣の黄色のコネクタもそうですが、ここに刺さるコネクタは元々ありません。
そこで、基板の裏面のプリントパターンを追ってみると、右の写真の中央に写っているコネクタ端子の3番目に接続していることが分かりました。それでは修理機を見てみましょう。
なぜか修理機には黒いコネクタがありません。ということで裏面を見てみます。
ありました。右の写真の中央部、コネクタ端子の3番目に配線を固定していた形跡が残っています。やはりここに接続されていたようです。
接続しました。ここにたどり着くまで小一時間掛かりました。ようやくこれで修理に移ることができますが、今日はラックから降ろしたついでに自前機のメンテナンスを行って作業は終了することにして、修理は明日以降の作業とします。
【1時間後追記】
自前機のメンテナンスを終えました。リングギア清掃&グリスアップ、ベルト交換を行い動作良好です。相当の重量機ですので、なかなかラックから降ろす機会が無いんですよね。
同じEXCELIAのXK-009と2ショットです。