かなり前のことですが、ジャンク機として入手したDTC-55ESの修理を行いましたが、その時はヘッドの故障が見つかったため、そのまま倉庫に放置していました。
先日、たまたま中古ヘッドを入手することができたので、倉庫からその機体を引っ張り出して換装することにしました。ところが再生してみると、時折ノイズが混じります。クリーニングテープでも解消されません。そこでヘッドの信号を点検することにしました。
これを見てわかる方はかなりのDAT通です。ヘッドから信号は出ていますが、2つのうち片方だけです。最初はヘッドが酷く汚れているのかと思い、クリーニングテープをかけたり、アルコールで直接清掃したりしましたが一向に回復する気配はありません。「せっかく入手したヘッドも故障していたのか・・・」と落ち込みましたが、倉庫に再び戻す前に、念のためRFアンプをほかのものと交換することにしました。
RFアンプ故障と言えばDTC-57ESや59ESあたりでは珍しくないのですが、55ESではこれまで経験したことはありません。
意外や意外、あっさりと治りました。RFアンプが故障していたようです。
取り外したRFアンプを分解しました。実装型電解コンデンサーは22μFが2ケ取り付けられていますが液漏れは見られません。試しにこれを新品に交換してみましたが、やはり復活はしませんでした。ということは、ほかのチップ型のパーツにトラブルが起きたということになり手が出ませんのでこのRFアンプは廃棄処分することにしました。
「ここには故障が無いだろう」という思い込みで修理に時間を無駄に費やしてしまいました。反省です。