当店のショッピングサイトに出品するため、AKAIのGX-R75CXの整備を行いました。
メカの分解整備を終えて、録音テストを行ったところ、激しい音揺れの症状が現れました。ピンチローラーが劣化してスリップしているのだろうと新品代替品に交換しましたが変わりはありません。一体何が起こったのでしょうか?
使用したのは新品未開封のTDK AE20です。テープを確認すると、テープの進行方向と垂直方向に段差がところどころにできています。この段差はリーダーテープのつなぎ目やハブへの取り付け部により形成されたものですが、これまで酷い影響が出たのは初めてです。特にシングルキャプスタンのデッキでは、進行方向に対するテープテンションがダブルキャプスタンのそれと比べるとかなり弱いため、その傾向が顕著となったのでしょうね。
テープの頭は走行が安定しないというのはカセットデッキのセオリーですが、改めてそれを実感しました。