最近故障の原因で目に付くようになったのは「モーターの故障」です。そのほとんどはブラシ部の接触不良が原因ですので、モーターに直接電源を接続し高速回転させることによる接点の自己回復、または分解清掃を行うのですが、物理的に破損している場合、または分解組立が困難な構造の場合はそうはいきません。
ではどうするかというと、「モーター交換」するしかないのですが、新品が入手できる場合でも一点困ることがあります。
これはAKAI(A&D)のデッキに多く使用されているリールモーターですが、シャフト部分にアイドラーゴムを回転させるための金属パーツが圧入で組み込まれています。プラスチック製のものであれば、ドライバーなどでこじって簡単に外すことができるのですが、この場合は簡単には抜けません。そこで登場するのが「ギヤプーラー」です。
いつものようにAmazonで購入しました。
使用方法は至って簡単です。4点のパーツを組み合わせて、
外したい部分にプレートを掛けて、プーラーの突起部をねじ込んでいくと、
簡単に外れました。もう10年以上前になりますが、愛車のエンジンのタイミングベルトを自分で交換したときに、クランクシャフトのプーリーを外すために「プーリープーラー」という同じ原理の工具を使用したのを思い出しました。
組み込みはどうするかというと、モーターの底部を破損しないように養生しながら万力で圧入するということになります。