Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

ワンポイントメモ

リールモーター故障の回避法

投稿日:

最近カセットデッキの故障の原因で多くなりつつあるのが「リールモーターの故障」です。そして、その故障の原因は、内部ブラシ・整流子の酸化による接触不良がほとんどです。

新品のモーターが入手できるのであれば交換して修理完了となるのですが、そういったケースは稀で、大半は中古モーターを探すかモーターのオーバーホールを行うことになります。

この故障が起きる原因は、リールモーターの使用特性と大きく関係しています。

リールモーターは、無負荷のときは、毎分1000回転以上の速度で回転しますが、再生時には、右側リールの回転速度に合わせた速度で回転することになります。おそらく無負荷の時の数分の一の回転数になっていると思われます。

一方、モーター内部のブラシと整流子は、経年により酸化が進み、接触状態が次第に不良となっていきます。そういった状態で、回転が低速な再生状態が続くと、回転中に一瞬ではありますが、完全な絶縁状態となり停止してしまいます。ただし、早送りや巻き戻しではモーターが高速で回転していますので、一瞬絶縁状態となっても慣性でモーターが回転し続け、接触が回復しますので停止することはまずありません。

また、この故障は、モーターがより低速となるテープの後半部分で起きやすいという特徴があります。

しかし、この故障を少しでも回避する方法があります。

それは、早送りや巻き戻しを意識して日常的に多用するということです。そのことにより、モーターが長時間高回転し、ブラシと整流子の摩擦によって酸化被膜が除去されます。

一番理想なのは、使用前に一度テープの往復分を早送り・巻き戻ししたのちに最初から最後まで再生をするというものです。なぜなら、再生状態でテープを巻き取ることが「乱巻き」や「固巻き」を防止することができテープの保存という面からも望ましい状態となるからです。

もう30年以上経過した機器を扱うということは、少し面倒なことが多くなりますが、それもアナログオーディオの楽しみだと私は思っています。

-ワンポイントメモ
-,

執筆者:

関連記事

SONY製カセットデッキ「222シリーズ」

SONYのカセットデッキは、1989年に発売されたESGシリーズ以降は、1993年に発売されたESJシリーズまでの間、「555」がフラッグシップモデル、「333」が高性能機、「222」が普及機という位 …

SONY製カセットデッキ「ESJ」モデルの謎

先日、SONYのTC-K333ESJを修理していた時のことです。 ドルビーをONにしてもディスプレイにその表示がなされません。オーナー様からは事前にそういったお話は聞いていませんでしたので、「思ってい …

メタルテープとテープセレクター

今日はメタルテープとテープセレクターについてお話しします。 カセットテープの種類は、初めは「ノーマル」のみでしたが、音楽用として高音質が求められるようになって、「クロム」「フェリクロム」と新たな素材が …

GX機のカムモーター交換

今月末に4台連続でGX-Z(7100EX、9100EX、9100EX、9100)の修理を行いましたが、いずれもトレイ開閉や動作を切り替えた際の動作音が耳障りなくらい大きくなっていました。 トレイを開け …

グリップとスリップ

カセットデッキにおいて、テープを巻き取るリールを回転させるメカニズムは、SONYのTC-K555ESLなどに多く採用されているギヤ式のアイドラーと、 A&DのGX-Z9000、9100に採用さ …

検索

2019年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(現在、電話での修理受付は行っておりません。当店へのご連絡はページ上部の「お問い合わせはこちら」をご覧ください)

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM