PIONEERのDATデッキ、D-05です。
ローディングに異音が発生し、最近は再生中に停止するなどの誤作動も起きるということです。
テープをセットすると「カシャカシャ」というギヤを引きずっているような異音が聞こえてきます。メカの動作バランスが狂っているようです。
メカを取り出すためにカバーを開けました。
メカの造りは、D-07やD-HS5とほぼ同じです。
この黄色いパーツがロータリーエンコーダーです。メカをコントロールするために必要な作動状況を検知します。
分解すると接点が現れます。かなり汚れが見られますのでアルコールで清掃します。
接点の摩耗を軽減するための専用グリスを塗布し元通りに組み立てます。
メカを本体に戻してローディングテストを行います。動作音が軽やかになりました。
録音再生早送り巻き戻しなどの動作チェックも行います。
ヘッドホンVOLにガリがありますので、内部から接点復活剤を微量吹き付けて修正します。
修理完了です。