本ブログ初登場のTEAC R-919Xです。3ヘッドのオートリバース機です。
電源をONにすると、比較的大きなモーターの回転音が鳴り響きますが、操作を受け付けません。
大きな音を発していたのは、キャプスタンモーターでした。ベルトが溶けて高速回転していたようです。
以前修理したR-888Xという機種とメカはほぼ同一です。
モードベルトも溶けています。
プーリーを脱着して清掃し新しいベルトに交換します。
TEACらしい巨大なフライホイールです。
ベトベトになっていて衣服や周囲が汚れますので、洗面所に持ち込んで歯ブラシとオレンジクリーナーで清掃します。
リールユニットを切り離し、アイドラーゴムの交換を行います。
リーフスイッチの接点を磨きます。
先ほどのプーリーを指で回してヘッドの回転、上下がストレスなく動作するか確認します。
本体に組み込んでまずは動作テストです。良好です。
テープ速度、ヘッドアジマスの調整を行った後に、バイアスキャリブレーション調整を行い録音テストです。しかし、音がいまひとつです。
周波数特性をチェックしたところ、高域が減衰しています。メーター表示と実際の適正なバイアス量が同等になるように調整を行います。
音質もバッチリ良好になりました。バイアスキャリブレーションも定期的な調整が必要ですね。