AKAIやA&DのGX機でトレイが閉まらないというのは定番の故障ですが、今回は修理後の話ですからちょっと事情が異なります。
いつもどおり修理を行い、動作テストを行ったのですが、写真のようにトレイが途中で止まってしまい、完全に閉まりません。なぜでしょう?再度分解し原因を究明します。
写真はGX機のメカ背面のフライホイールを外したところです。
このレバーがカムの力によって上下し、トレイを開閉します。ところが、この動きに問題があります。通常よりも上下幅が小さくなっています。
レバーを分解しました。
カムが当たるシャフトの部分が変形しています。相当の力を加えないと曲がらないのですが、どうやってこの状態にしたのでしょうか?
分解された形跡はありませんでしたので、もの凄い力でトレイを無理やりこじ開けたとしか思えません。それにしてもよく他の部分が壊れなかったものだと感心しました。いろいろなことがあるものですね。