本ブログ初登場のカセットデッキ、PIONEERのT-D7です。
今回のお客様からのご依頼は、「テープ速度調整」です。
ヘッド周りは、かなり綺麗な状態が保たれています。デジタル時代に対応するための端子がフロントとリヤパネルに装備されています。
早速テープ速度を測定します。315Hzの信号が録音されたテープを再生します。5%弱遅いようです。一般的に、速度誤差が2%を超えると、聴感でも異常を感じます。
早速カバーを開けます。
メカの後部からの写真です。キャプスタンモーターに調整孔が設けられています。
テープを再生し、機器が温まってテープ速度が落ち着くのを待ちます。
20分程度経過後に調整を行います。ワウフラッターで数値がわずかに上下しますので、315Hzを中心に振れるように合わせます。
左右同レベルの信号が記録されたテープを再生しましたが、わずかにバランスが狂っています。内部のトリマーを回して調整します。
ヘッドアジマスに問題は見られません。
左右同レベルの入力を録音し、それを再生モニターします。この機種はRECLEVELは調整できない仕様となっておりますが、問題の無い状況です。
完了しました。