今日はA&DのGX-Z9100の修理を行いました。当店のリフレッシュメニューに加え、左右ピンチローラー交換を終え、いざ試運転です。
テープ走行OK、音出しもOKですが、メーターがまったく振れません。外部機器を接続してのSOURC入力、また、キャリブレーションに切り替えても同様です。また、SOURCEでは音も出力されません。
(記事作成のため別の写真を用いました)あれこれと触っていると、SOURCEからの音声入力については、CD-DIRECTスイッチの接触不良が原因であることがわかりました。これで残る不具合はメーターの修理です。
メーターが左右ともNGということは、電源ラインの不良が疑われます。基板を点検し、背の高いトランジスタの半田不良などを発見し処置を行いましたが一向に改善されません。
メーター回路はシンプルです。故障しそうなICを交換しましたがダメです。そうこうしているうちに、メータがわずかに反応しだしました。
そこで、CAL切替スイッチを十数回ONOFFすると、
復旧しました。この機種はこれまでかなりの数を扱いましたが、これほどの接触不良は初めてです。これからこういった故障が増えるんでしょうね。遠回りをしましたが、基板の半田クラックを発見したので結果オーライです。