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TC-WR990

SONY TC-WR990 メカ換装

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先日の77ESと同じお客様からのご依頼です。

SONYの高級ダブルカセットデッキTC-WR990です。

デッキA、BともにREV方向の動作不良があります。

また、デッキBは音が出ません。

今回は、デッキメカは、当店の整備済み在庫品と換装を行います。

メカの整備内訳ですが、当店の「リフレッシュメニュー」に準じた整備を行っています。

ピンチローラー左右交換、

キャプスタンベルト、モードベルト交換、ロータリーエンコーダー分解清掃、テープ検出スイッチ清掃などを行っています。なお、調整は、デッキに組み込んでから実施します。

今回はメカの整備は不要ですが、問題は、デッキBの「音が出ない」という不具合です。ヘッドからの信号を追ってみると、基板の故障であることが分かりました。回路図を見る限りICまたはトランジスタの故障と思われますが、スペア基板がありますの交換を行います。この方が費用面においてメリットがある場合がほとんどです。

メカを取り付けるときに注意が必要です。メカを固定するビスは、上部2本と下部2本で長さの違うものが使用されていますが、長いビスを下部に使用すると、メカの可動部と干渉し、リバース動作ができなくなります。

換装が完了しましたので動作テストを行います。テープ走行、リバース動作OKです。もちろんデッキBの再生音も出力されます。

調整に移ります。まずはテープ速度です。電源を一旦OFFにし、基板上のターミナルをショートさせます。電源をONにしたのち、315Hzのテープを再生します。

ハイスピードダビングスイッチを押すと倍速再生になります。

基板上のツマミを回し、倍速の630Hzに調整します。針が多少上下に振れますので、630Hzを中心となるように合わせます。

次はノーマルスピードで調整を行います。デッキBも同様です。

続いてヘッドアジマスです。オートリバースですので、フォワード、

リバースの両方の調整が必要です。デッキBも同様です。

左右同レベルの信号を入力します。それを録音し、再生します。同じ波形になるまで繰り返し行います。

CDを録音し、聴感上のテストを行います。

完成しました。オートリバースのダブルデッキは、なんといっても長時間再生が魅力ですね。

-TC-WR990
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