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オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

RS-M03

Technics RS-M03

投稿日:2020年7月27日 更新日:

今回は非常に希少なカセットデッキのメンテナンスを行います。

テクニクスのコンサイス・コンポ(ミニコンポ)を構成するカセットデッキ、RS-M03です。不具合状況は、「VOL類のガリ」と「たまにテープが伸びたような音になる」というものです。

テープ走行はしますが、音が波打ったりと音質不良な状態です。

ピンチローラーの表面にテカりが見られます。専用クリーナーで清掃したところ、かなり音質が安定しました。テープが伸びたような音になるというのは、走行系が不安定だったことが原因でした。

カバーを開けました。大型のフライホイールが目につきます。

まずはOUTPUT-VOLです。確かにガリが出ます。

VOL上部の穴に接点復活剤を注入します。

続いてREC-VOLです。やはりガリ音が気になります。

サイドパネルを取り外します。するとVOL本体が現れますので、先ほどと同様、接点復活剤を注入します。

これでガリは解消されました。

315Hzのテープを再生してテープ速度の点検を行います。聴感でわかるかわからないかギリギリの狂いです。

キャプスタンモーターの背面からドライバーを差し込んで調整します。

続いてヘッドアジマスです。逆位相となっています。

ヘッドの調整ネジを回します。右肩上がり45度に調整します。

左右同レベルの信号を入力し、それを録音します。

同じ波形になるようにレベル調整します。

数種類のテープを用いて録音状態を確認します。バイアスは固定式ですので、テープを選びますが、TDKのADとの相性が良いようです。

完了しました。

-RS-M03
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