3台同時にご依頼いただいたうちの3台目、SONYの高級DATデッキDTC-2000ESです。
過去に3回ほどメーカーサービスで修理を行ったが、現在は不動ということです。
電源を入れてテープをセットしました。モーターが数秒間回転し、CAUTION表示となりました。
カバーを開けました。
メカを取り出して裏返しにします。
基板を取り外すと各構成ユニットが現れます。ベルトが切れています。
可動パーツを取り外します。
以前修理の際にグリスは清掃されていますが、固着しています。
CRCと機械油で古いグリスを除去し、揮発性の低いシリコングリスを施します。可動部がスムーズに動きます。
新しいベルトを用意し、組み立てていきます。
2DDリールユニットの点検を行います。左側のブレーキパッドが剥がれそううです。
ブレーキを分解します。
パッドを貼り換えて組み立てます。
元通りに組み立てていきます。
トレイユニットは、可動部にシリコングリスを施します。
ホルダーを切り離し、ピンチローラーの点検を行います。状態は良好です。
メカを組み立てて、本体に仮接続します。テープをセットして再生しましたが、ノイズ混じりです。
クリーニングテープを30秒程度と少し長めに走らせます。状態は改善されました。
モード別、入出力別の録音再生状態を確認し、
完成です。