SONYのDATデッキ、DTC-ZA5ESの修理依頼をいただきました。
再生等は問題ないものの、ディスプレイが点灯しません。この機種と姉妹機のDTC-A8は、FL管が経年により暗くなるといウイークポイントを抱えていますが、そうではありません。
早速回路図を確認します。トランス(C)から出力された「FL-AC」という交流と整流された33Vの直流がディスプレイに供給されています。その初段にFR502というヒューズ抵抗が挟まれています。おそらくこの辺りの故障でしょう。
カバーを開けます。FR502を探します。
デジタル基板を取り出します。
最初にFR502をチェックします。テスターは無限大(絶縁)を表示しています。やはりここが故障しています。
新品と交換します。見た目は異なりますが、れっきとした47オームのヒューズ抵抗です。
ついでですので、半田クラックの生じやすい箇所の補強を行います。もちろん当店のサービスです。
基板を本体に戻してコネクタ類を接続します。無事点灯しました。
メカの状態も良好です。以上修理完了です。