Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

DTC-2000ES

SONY DTC-2000ES

投稿日:2020年10月2日 更新日:

少し前に当店でカセットデッキを修理されたお客様からのご依頼です。

SONYの4ヘッドDATデッキ、DTC-2000ESです。

事前のお話では、「トレイが開かない」ということでしたが、当店に到着したときには正常に開閉しました。このことをオーナー様にご連絡すると、「手でアシストが必要」ということで、動きが悪くなっている状態とわかりました。

この機種のウィークポイント、左表示部の暴走が起こります。

テープをセットし、リモコンで操作すると暴走は起こりません。テープ走行は正常ですが、今回はメカの分解整備も行うこととなりました。

カバーを開けました。

まずは表示暴走から修理します。フロントパネルを本体と切り離します。

この基板にスイッチが18ケあります。その接触不良が原因で、想定外のデーターがマイコンに入力され暴走します。

すべて取り外します。

新品のスイッチと交換します。

続いてメカを降ろします。

ローディングベルトは、一見何も無いように見えますが、劣化してボロボロになっています。もちろん新品交換します。

ローディングモーターに直接電圧を加え、空回りさせて内部接点のリフレッシュを図ります。

カセットホルダーのパーツ同士が擦れる箇所にシリコングリスを施します。

メカ底部の基板を取り外します。

液漏れしやすい電解コンデンサーは交換済みです。

ベルトは硬化し変形していますので、交換を行います。

なぜか左右テープガイドの位置にズレが生じています。

リングギヤ類を分解します。

左右テープガイドの位置にズレが生じていたのは、このスライド部が固着していたため、人為的に処置したものと思われます。

固着部をCRCや機械油で解消します。スムーズに動くようになりました。

元どおりに組み立てます。

リールモーターを分解し、ブレーキパッドの点検を行います。問題はありません。

メカを仮接続して動作テストを行います。

RECVOLにガリが生じていますので、内部からVOLの隙間に接点復活剤を注入します。

動作状況の点検を行い、

完成しました。

-DTC-2000ES
-, ,

執筆者:

関連記事

SONY DTC-2000ES 電源SW基板、MD基板不良

少し前に当店でDTC-1500ESを修理されたお客さまからのご依頼です。 長期保管品のSONYのDTC-2000ESですが、電源が入りません。 カバーと底板を取り外して電源基板の点検を行いましたが、そ …

SONY DTC-2000ES 長期保管後に発生した複数の故障

以前当店でカセットデッキを修理された方から、新たなご依頼をいただきました。 SONYのDATデッキ、DTC-2000ESです。長期間保管状態にあったということです。 電源をONにすると、閉じ込められた …

SONY DTC-2000ES

3台同時にご依頼いただいたうちの3台目、SONYの高級DATデッキDTC-2000ESです。 過去に3回ほどメーカーサービスで修理を行ったが、現在は不動ということです。 電源を入れてテープをセットしま …

SONY DTC-2000ES テープ走行不良&ディスプレイ暴走

SONYの4ヘッドDATデッキ、DTC-2000ESの修理依頼をいただきました。 大きく2点の不具合があるということです。 ひとつは定番のディスプレイ表示暴走です。これは操作スイッチの接触不良が原因で …

SONY DTC-2000ES

SONY製4ヘッドDATデッキ、DTC-2000ESの修理依頼をいただきました。 「トレイが勝手に閉まる」「音が出ないことがある」という不具合があるということと、 カセットホルダーが写真のような状態に …

検索

2020年10月
« 9月   11月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(留守電専用です。トラブル防止のため、緊急時以外は記録が残るEメールをご利用ください)
E-mail:audiolife2017@gmail.com

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM