先月・今月と、KENWOODのKX-1100Gの修理を3台行いましたが、いずれも共通の故障が見られました。
その症状は、「(メカの整備を行ったのにも関わらず)メカがまったく動作しない」「メカは動作するが音が出ない」といった具合です。
修理した3台に共通していたのは、「電解コンデンサーのショートモードによる故障」です。故障したコンデンサーの端子間の抵抗値をテスターで測定すると、「0」を示しますので、発見するのはそう難しくはありません。
さらに特徴的なのは、C93、C95、C96、C107などの「100μF/10V」とC97、C98などの「470μF/10V」に故障が起きるということです。また、それが原因と思われますが、周辺のトランジスタなどのパーツも故障している場合もあります。
確かにコンデンサーは劣化しやすいパーツのひとつですが、これほど顕著ということは、製造上の問題もあったのではないでしょうか。
以上、何かのお役に立てばと思い記事にしました。なお、知ってしまえば何ともありませんが、この機種の基板取り外しは、ちょっとしたコツが必要(少し前のブログをご覧ください)で、かなり大掛かりな作業になりますのでご留意ください。