今日は私が所有しているデッキの修理記事です。
久しぶりに録音しようと思ったら、ローディング時に「キキキー」という嫌な音が内部から聞こえてきます。
原因はグリス切れで、場所はわかっていますので、早速メカを降ろします。簡単な作業ですので、床の上で該当箇所のメンテナンスを行いました。
修理完了と思い、動作テストを行おうとしたところ、トレイが完全に閉まりません。このときの原因は、モーターのケーブルが引っ掛かっていただけでしたが、なぜかその後、まったく動かなくなってしまいました。
手動でトレイを動かしてテープをセットすると再生や早送りなどは正常に動作します。ということはトレイの開閉をコントロールしている箇所が故障したということです。モーターに負荷が掛かって異常な電流が流れたのが原因でしょうか?
回路図を見ると、メカの底部に取り付けられている基板のIC906がトレイ開閉をコントロールしているようです。
ジャンク基板から部品を調達します。M54641FPというこんな小さなICですので、老眼鏡と拡大鏡を駆使し四苦八苦しながら交換を行いました。
無事復旧しました。