今月半ばに再生時のノイズ修理を行ったGXC-750Dの続編です。
当初から録音も不良であるというお話でしたので、引き続き修理を行うこととなりました。
不具合の状況ですが、右チャンネルの入力がありません。もちろん、接続端子の接触不良ということはありません。
このメイン基板の右下辺りが録音回路です。こういうときはどうやって故障個所を見つけるかというと、
まず、PCでサイン波を発生させて、それをデッキのINPUTに入力します。
回路図を見ながら、その信号を順番にオシロスコープで追っていきます。
信号が来ている場合は、先ほどと同じようなサイン波が表示されます。
見つけました。録音用の「NE545B」というドルビーIC(Rチャンネル)のところで信号が途絶えています。試しに左右のICを交換してみると、予想通り、不具合が左右入れ替わりました。ICの故障確定です。ネットで検索すると、海外に在庫があることがわかりました。早速注文を行います。
2週間強で到着しました。
早速取り付けます。
入力が復旧しました。録音もOKです。
調整に移ります。315Hzのテープを再生して速度の点検を行います。2%弱の狂いです。聴感でもわかるほどの誤差です。
調整を行います。
ヘッドアジマスの点検、録再バランス調整を行い、
修理完了です。