本ブログ初登場、AKAIの3ヘッドデュアルキャプスタンカセットデッキ、GX-F71の修理依頼をいただきました。
キャプスタンの動作不良ということです。したがいまして再生ができません。
細部の仕様は異なりますが、基本的には後継機のGX-93などと同じメカです。
フロントパネルを取り外します。
フライホイールを指で回してやると、回転が始まります。しかし、一旦停止すると回転しだすことができません。この症状は、少し前に修理したPIONEERのCT-970と同じです。キャプスタンモーター基板の故障が疑われます。
このデッキのメカを取り出すのは大変です。メカのケーブルと基板の接続にコネクタはほとんど用いられていないからです。リヤパネルを取り外し、メカ背後のシスコン基板を後ろにずらし、ようやくメカを取り出すことができました。
メカ背面の基板を取りはずします。
念のため、モーターコイルの断線がないか点検します。
モーター基板の回路はシンプルです。壊れそうなパーツはトランジスタかICです。
トランジスタは、チェッカーで点検したところ異状は見られませんでした。故障していたのは、「NJM4558」というICでしたが、すべて交換します。
元通り組み立てて、動作確認を行います。動作良好です。
今回ご依頼いただいたのはここまでですので、これで完了です。