当店のショッピングサイトに出品するため、TEACの3ヘッド・シングルキャプスタンカセットデッキ、V-770の修理を行います。
1986年発売、当時69800円ですので、中級機と上級機の中間のモデルです。
イジェクトボタンを押すと、「ガーー」という異音が鳴りますが、トレイは開きません。
カバーを開けます。
メカを観察します。ベルトが切れています。
プーリーを指で回すと、トレイが開きました。
メカを取り出すためには、フロントパネルを取り外して、下部のビスを緩める必要があります。
メカを取り出しました。
キャプスタンベルトも溶けてモータープーリーに巻き付いています。
プーリーを清掃し、新しいベルトを掛けます。折長80mmです。
キャプスタンモーターを取り外します。
プーリーを清掃し、新しいベルトを掛けます。折長100mmです。
テープポジション検出スイッチの接点を清掃します。
アイドラーゴムを交換します。10mm*6mm*2mmです。
メカを本体に戻し、調整に移ります。315Hzのテープを再生して速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
左右同レベルの信号を入力し、それを録音再生モニターしてバランス調整を行います。
複数のテープで録音再生状況を確認し、修理完了です。