私が所有しているTC-K777ESです。普段はほとんど出番が無く、ラックのオブジェと化していますが、気が向いたので調子の確認を兼ねてテープをセットしました。
再生当初は状態は良好でしたが、30分ほど経過したころに速度が低下しだしました。一旦停止してから再生を開始すると、その時は正常に戻るのですが、またすぐに速度が低下します。この症状は、かなり前にお客様のデッキで経験しています。
カバーを開けます。この状態では不具合は発生しませんので、熱膨張が関わっているようです。
左側にサーボ基板があります。
写真の中央に、かなり酸化して黒くなった半固定抵抗のようなパーツがあります。これは、キャプスタンモーターの調整を行う際に使用するスイッチですが、テスターで測定すると、接点の接触不良が起きていることがわかりました。
同じようなスイッチは入手できませんし、このスイッチを使うこともそうそうありませんので、
左側面のパネルを取り外し、
スイッチを直結しました。
不具合は二度と起こらなくなりました。