AKAI(A&D)のオートリバースデッキのうち、GX-R60~GX-R75辺りの機種は、メカが共通(ただし、コネクタの配線数が一部異なりますので、そのまま換装できない場合がありますので注意が必要です。)ですので、同じような故障が起こります。
不動のGX-R60を入手しましたので、いつもどおり点検修理を行いましたが、押したボタンと動作が異なるという誤作動が起きます。この症状は、これまで同じメカで2回ほど経験しています。
メカ背面のプレート、フライホイールを取り外します。
さらにもう一枚のプレートを取り外すと、カムギヤが現れます。
このパーツは、いわゆるロータリーエンコーダーの基板で、メカの動作を検知しコントロールを行います。
そして、その下にあるカムギヤに接点が取り付けられているのですが、取り付け部が破損し接点が脱落しています。
接点は端子が5本あり、先ほどの基板との組み合わせで作動します。これが脱落していては上手く作動するわけがありません。
この状態が正常ですが、
接点を固定するためのプラスチック製のピンがすべて破損していて、穴あけやビス止めなど面倒な加工が必要です。結局、ジャンク機からカムギヤを移植し、
正常に動作するようになりました。