カセットデッキとDATデッキには、録音時の左右バランス調整を行うための「REC BALANCE」ツマミが備えられています。
普段はほとんどセンターのまま使用することはないでしょうが、約半数の機器で、センターの位置が狂っています。
具体的には、INPUTに左右同レベルの信号を入力しても、写真の位置のように、すこしツマミを動かしてやらないとバランスが取れないという状態です。
この症状の原因は、パーツの劣化です。VOLそのものの場合もありますし、抵抗やトランジスタなど、回路を構成している部品が経年劣化により性能の変化が起こり発生します。
基板上には、これを補正するための調整VOLは付いていませんので、普通は、上記のような状態で使い続けることになりますが、どうしてもツマミがセンターにないと気になるという方は、
写真はGX-93ですが、INPUT回路上の固定抵抗を可変抵抗に置換することにより解消できますので、ご参考としてください。