ご自分でデッキの修理販売を行っている方からのご依頼です。
SONYの名機、TC-K777ESⅡです。キャプスタンもリールも回転しないということです。
動作確認を行います。モーター音は聞こえますが、肝心のリールが回転しません。
カバーを開けます。まずはキャプスタン関係から修理します。
サーボボード上に、半固定抵抗の形をしたスイッチ(S601)があります。
取り外します。テスターで導通チェックの結果、予想通り絶縁していましたので、これが故障の原因と思われます。交換が必要ですがこの形をしたスイッチは入手困難ですので、パーツを製作します。まずは同じ形をした半固定抵抗を用意します。
それを分解し、表面を削って絶縁加工します。
これでスイッチの代わりとなります。
基板に取り付けました。もちろんキャプスタンモーターは復活しました。
メカを取り出します。
背面のパーツを分解していきます。
リールユニット取り外しに支障となるパーツを分解します。
リールユニットです。
アイドラーが大小2ケあります。
リールユニットを分解します。
可動部が固着していますので分解しグリスアップします。
アイドラーは硬化し割れてしまいました。特注の新品を取り付けます。
もう片方のアイドラーの可動部も固着しています。
分解してグリスアップを行い、ゴムリングも交換します。
ベルトを交換し、元通り組み立てます。
背面のメンテナンスが完了です。
ピンチローラーアームの支点部が固着しています。
ピンチローラーアームを取り外します。グリスが白く固まっています。清掃してグリスアップします。
メカを仮組付けして動作確認を行います。
アジマスの調整を行います。
今回の修理のご依頼はここまでです。