TD-V931の続きです。前回の記事は以下ご覧ください。
発注していたICが到着しましたので、作業再開です。
基板実装型ですので脱着が大変です。ようやく交換が完了しましたが、
しかし、残念ながら症状の改善は見られませんでした。一旦回転しだすとそのまま普通に動作しますが、電源を切断し、フライホイールが特定の場所で停止したときは、自ら回転することができません。
キャプスタンを指で反時計方向に回してやると動き出します。
念のため、マグネットが付いている側のフライホイール交換も行いましたがダメでした。
残るはこの部分と思われます。コイルとその内側に接着剤で固められた電子部品が取り付けられていますが、修理方法はジャンク機から基板を移植するしかありません。
同じ基板を採用しているのは、私が知る限り、931以外は707、711、721ですが、オークションを覗くと、いずれも20000円を超えるような価格です。これでは当初の見積もりの倍以上の費用となります。
そのことをオーナー様にお伝えしたところ、ほかにもデッキをお持ちとのことで、今回の修理はここまでとなりました。