GW真っ只中ですが、このご時世ですので、外出は控えて少し仕事を、ということで不動品として入手していたデッキの修理を行いました。
SONYのDTC-690です。いつものようにメカを分解して、不具合個所の修理を行い動作良好な状態となりましたが、再生を行っている途中で走行が勝手に停止しました。「テープの状態が悪いのかな?」と思い、再度再生を開始しましたが、少しするとまた同じように停止します。また、その際にはディスプレイが一瞬ブラックアウトします。
電源スイッチに触れると、一瞬ですが、電源が切れます。この症状を見て以前同じような故障を修理したことを思い出しました。早速修理に移ります。
メカを降ろしてスイッチ基板を取り外します。スイッチのロックが壊れ、ONにしても手前に戻ってしまうことがあります。
以前、部品取り用として入手し、捨てずに保管してあったカセットデッキからスイッチを取り外します。
それを移植し、不具合は解消されました。しかし、この機種は、もう一点ウィークポイントを抱えています。
基板の左奥に注目してください。
ここに電源用のトランジスタがあります。
このトランジスタには半田部にクラックが生じることが多く、その場合、先ほどと同じような症状が現れますので、再半田を行います。
これで当分は安心して使用できますね。