SONYのデュアルキャプスタン3ヘッドカセットデッキ、TC-K71のメンテナンス依頼をいただきました。
最近、動作品美品を入手されたということです。今回は、点検を行った結果に基づいて、メンテナンスを行うということで、ピンチローラーやベルト等についても大きな問題が無ければ交換不要というご依頼です。
ひととおり正常に動作します。
カバーを開けて内部を点検します。部分的に新しい結束バンドが使用されていますので、過去に最低1度はメンテナンスを受けています。
メカ背面にベルトが露出していますので、目視点検及び、弾力の有無を点検します。
古いテープを使用したときにテープにシワが付いたことがあるということですので、ピンチローラーの状態とテープパスを目視点検し、
リールのトルクを点検、
テープ走行の安定性の低い長尺の150分テープを再生します。このときは、テープの巻き始め、中間、巻き終わりで確認します。なぜならそれぞれでテープのテンションが異なるからです。
結局、テープ走行には問題は見られませんでしたので、使用した古いテープに問題があったと思われます。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。
調整後です。
OUTPUTレベルの調整を行います。
再生ヘッドのアジマス調整を行います。
録音ヘッドのアジマス調整を行います。
左右同レベルの信号を入力し、バランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録音再生状況を確認します。
オーナー様のリクエストで、ハウジングランプのLED化を行います。標準は少し暗い感じがします。
ここに豆球が差し込んであります。
LEDと抵抗を組み合わせて代用品を作成します。
絶縁処理を行い、差し込みます。かなり明るくなりました。
以上です。