本ブログ初登場、TEACの3ヘッドシングルキャプスタンカセットデッキ、C-3です。
少し前までは動作していたということですが、
メーターランプとハウジングランプが点灯する以外は、まったくの不動です。
メカには特に異状は見受けられません。
当初、テープ検出スイッチが怪しいと疑っていましたが、問題はありませんでした。
まずは電源を点検します。サービスマニュアルに詳細な電圧は記載されていませんでしたが、DCの出力がありません。
電圧調整のためでしょうか?基板上に1kΩの半固定抵抗が組み込まれています。テスターを当てると、導通が無いことがわかりました。これを交換して修理完了、と思いきや、
交換しましたが、復旧しません。これ以外で故障しそうなパーツといえば、トランジスタしかありません。
6ケありますので順番に点検を行います。最後にようやく発見しました。
先ほどの半固定抵抗の故障と関係があるのか、そのすぐ近くのトランジスタが故障していました。2SC1740という型番ですが、代替品として2SC1815を取り付けます。
これでメカが動くようになり音が出ました。VOLやスイッチ類の接触が悪いので、内部から接点復活剤を処置します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。かなり速くなっています。
調整します。数値が上下しますので、315Hzを中心に針が動くように合わせます。
ヘッドアジマスを調整します。
再生バランスの調整を行います。
修理完了です。