先週修理を終えて、お客様のところにお返ししたT-770Sですが、突然再生できなくなったということで再修理となりました。
カバーを開けました。キャプスタンモーターが回転していません。モーターあるいは電源の故障です。
早速モーターの端子で電圧を測定します。約12Vの電圧が計測されましたので、電源は正常ですが、モータープーリーを指で回しても回転しだす気配はありませんので、おそらくモーター内部の速度調整回路の故障です。
このメカのキャプスタンモーターは、メカを脱着せずに交換が可能です。ベルトを一旦プーリーから外し、モーター本体を回すと外れます。
故障したモーターの型番はSHL2Lですが、同じものは入手できませんので、12V2400回転CCWの互換性のあるモーターと交換します。
交換しました。動作OKです。調整を行う前に、モーターの回転が安定するまで半日程度慣らし運転を行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
修理完了です。