お客様から「カセットの再生が途中で停止するようになった」というご連絡をいただくことがあります。
お話しを詳しくお聞きすると、「テープの後半部分で発生する」「停止したときにテープを取り出すと、カセットからテープがはみ出している」といった状況ということです。
これは、リールモーターの不具合が原因で起こります。モーター内部の接点が接触不良気味となり、低速で回転する再生時に停止してしまうというものです。
もちろん、デッキをお送りいただいて修理をすることは可能ですが、往復の送料と修理代金を合わせると、家族でちょっとしたご馳走を食べられるくらいのお金が掛かります。
そこで、当店では、上記のようなご連絡をいただいたときは、まずは、
「テープを抜き取ったテープをセットして、早送り(または巻き戻し)状態で半日程度放置してください」「それで改善が見られない場合は、モーターの交換または分解修理を行いますので機器をお送りください」とお伝えします。
よほど症状が重くない限り、ほとんどはこれで回復します。しかし、そのまま使い続けると、そう遠くないうちに症状が再発しますので、日常的にモーターの接触不良が起きないように留意する必要があります。詳しくは以前記事にしていますので以下ご覧ください。
以上、メールのやりとりによる修理でしたが、もちろん当店をご利用いただいた方へのアドバイス料は無償ですのでご安心ください。