ナカミチのCR-30です。
久しぶりに使用しようとしたところ、不動になっていたということです。
操作スイッチを押しても反応はありません。
カバーを開けました。キャプスタンモーターは回転します。
メカを取り出しました。
今回の故障とは関係ありませんが、まずはバックテンションベルトの点検を行います。このメカでは9割がた加水分解によりベルトが溶けているのですが、この機体では問題はありませんでした。何年か前に一度修理されたということでしたので、その際に交換されたものと思われます。
キャプスタンベルトも問題ありません。
テープ検出スイッチの接点を清掃します。
メカの上部にあるモード切り替えスイッチです。
脱着して接点の清掃を行います。
カムモーターが固着しています。これが今回の故障の原因です。
シャフト部に注油し、直接電圧を印加して1時間ほど空転させます。
メカを本体に戻します。動作良好です。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
再生ヘッドのアジマス調整を行います。
録音ヘッドのアジマス調整を行います。
録再バランス調整を行います。
聴感で録音再生状況を確認し、完成です。