約1年ぶりに122mkⅡの修理依頼をいただきました。
オーナー様がお知り合いの方から譲り受けたということです。
再生ボタンを押しても早送りになります。
巻き戻しが弱々しい状況です。
カバーを開けて点検を行います。
プーリーに掛かっている白いベルト状のものが劣化しています。
メカを降ろします。ベルトが原型を成していません。
メカ背面の基板を取り外します。
モーターユニットを取り外し、新しいベルト(内径50mm、太さ1.5mm)を掛けます。組み付け時はエンコーダーの位相合わせに注意します。
一度メカを本体に戻します。動作OKになりましたが、早送り時にリールが高回転になったときに、グリス切れで「キーー」という耳障りな音が発生します。
再度メカを降ろし、カセットホルダーを切り離してリールにアクセスします。
左右リールにグリスアップします。
これでリールの鳴きは無くなりました。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
再生バランス調整を行います。
再生ヘッドのアジマス調整を行います。
録再バランス調整を行います。
録音ヘッドのアジマス調整を行います。
最後に聴感でテストを行い、完成です。