今日は時間が取れたので、かなり前に入手したジャンク品のGX-73の修理を行いました。
いつも通りメカのメンテナンスを終えて、調整を行おうとしたところ、
RCHが入力・出力共に不良です。最初はREC-VOLまたはBALANCE-VOLの故障かと思いましたが、再生時も同じということは、ほかに故障があるということです。
詳しい症状としては、まったくRCHがダメということではなく、ときどき正常に復帰し、その後は問題なく動作します。しかし、電源を一旦OFFにして少し時間を置くと、症状が再発します。こういった症状は、これまでの経験上、接触不良が原因です。
入力(SOURCE)も出力(TAPE)もメーター表示もすべて不調ということは、LINE-OUTの少し前に接触不良が起きていると考えられます。
写真はOUTPUTのVOLユニットです。GX-Z7000などの後継機と異なり、この機種では、信号はSOURCEもTAPEもメーターもここを経由します。そこで、半田部分を目視点検したところ、ケーブルの接続部にわずかにクラックが見られました。通常、半田クラックは、繰り返し応力が加わる場所に発生しますが、今回の場合は少し違います。問題のケーブルは、結束バンドで動かないようにガッチリ固定されているため、常に引っ張り力が働き、そのためクラックが発生したと考えられます。
無事正常に回復しました。動作良好、外装も綺麗なGX機です。近日中に当店のショッピングサイトに出品したいと思います。