先日、SONYのカセットデッキの修理を終え、点検を行ったときのことです。
再生ボタンを押すと一時停止状態になり、
巻き戻しボタンを押すと早送りになってしまいます。
これは、スイッチの接触不良が原因です。なぜこんな誤作動が起きるかというと、SONYの機器では、各スイッチごとに回路に流れる電流が異なるようになっていて、それをマイコンが判断して動作を選択するという仕組みになっています。しかし、接触不良が起きると、抵抗が大きくなるため流れる電流が変化し、再生ボタンを押しても一時停止ボタンを押したとマイコンが誤認識するからです。
また、この症状は、長期間不使用の状態が続くと起こりやすく、日常的に使用されている場合はあまり発生しません。
では、症状が発生したときはどうすれば良いかというと、もちろん根本的な対処法はスイッチを交換することです。ただし、スイッチの数にもよりますが、普通は数千円から10000円程度要します。
そこで、交換せずに状態を改善する方法がありますのでご参考としてください。方法は簡単です。誤作動が起きるスイッチを強めに10回程度押すだけです。これでほぼ100%誤作動は起こらなくなります。
ただし、あまり使用しない状態が続くと再発しますので、ご注意ください。