先週のD-07Aに引き続いてのPIONEERのDATデッキですが、今回は無印のD-07です。
中古購入したものの、少し使用してすぐに雑音が混じり、その後無音状態となったということです。
テープ走行はしますが、信号を拾っていないようですので、ヘッド周りの故障と思われます。
カバーを開けました。まずは、最も疑わしいと思われる、メカ後部に搭載されているRFユニットのメンテナンスを行います。
メカを降ろしました。
RFユニットを取り出して、47μFの電解コンデンサー2ケを交換します。
メカを本体に戻して動作確認を行います。これで音が出るようになりました。
リッドの化粧カバーが剥がれかけていて、開きにくくなっています。
剥がれている箇所に接着剤を注入し、クリップで挟んで接着します。これでスムーズにトレイ開閉するようになりました。
メンテナンスを行うためにメカを再度本体から降ろし、トレイユニットを切り離します。
ローディングモーターと、
パワーモーターを無負荷状態にして、直接電圧を加え空転させます。このまま半日程度放置して内部接点の接触改善を図ります。これは以前、「動作しなくなった」というデッキの故障の原因が、パワーモーター内部の接触不良だったという経験を踏まえての作業です。
ピンチローラは弾力はありますが、表面が劣化していますので、軽く研磨し専用クリーナー液を処置します。
テープ検出スイッチの隙間から接点復活剤を微量注入します。
メカを裏返してロータリーエンコーダーを分解します。
汚れた接点を研磨清掃し、スライド接点専用グリスを処置します。
メカを本体に戻して動作テストを行います。
入出力別、モード別の録音再生状況を確認し、
修理完了しました。