TEACの業務用ブランドであるTASCAMの112mkⅡの修理依頼をいただきました。
少し前に中古購入されたということです。
「メーターランプが切れている」「メーターの振れ幅が小さい」ということですが、振れ幅は、VUメーターですのでピークレベルメーターと比べると振れが小さく感じますが、点検の結果、問題はありませんでした。
早速ランプ交換を行いますが、
オーナー様には事前に通常のフィラメントランプ(上)とLED(下)の写真をお送りし、今回はLED仕様とすることとなりました。なお、価格は、LEDがフィラメントタイプの3分の1です。
メーターユニットは内部から取り外すことができます。
メーターユニットを取り出し、カバーを外します。ランプは2ケ直列になっていますので、どちらか片方が切れると両方とも点灯しなくなります。
LEDタイプに交換します。片側約7Vですので、電圧調節のため抵抗を取り付けてあります。
本体に戻しました。非常に明るく視認性が良好です。
今回は調整も行います。315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。聴感で認識できるほどの狂いが見られます。
速度調整は向かって左側のトリマを回します。
ヘッドアジマスの調整を行います。
左右同レベルの信号を録音し、それを再生しバランス調整を行います。
テープポジションの異なる数種類のテープで録音再生状況を確認し、完成です。