当店で昨年修理を行ったTC-K333ESですが、
「再生途中で停止する」という不具合が発生するようになったとのことです。
しかし、当店に到着した時点では、不具合が起こりませんでした。
症状が不定期に発生するときは、接触不良が原因であることがほとんどですので、コネクタなどを揺すってみると、電源のトランジスタの放熱板に触れた瞬間、
突然リールが回転しなくなり、再生が停止してしまいました。
そして、事前に聞いていた通り、「SOURCE」と「TAPE」の表示が点灯していません。
機器を裏返して底板を取り外します。
先ほどのトランジスタのほぼすべての半田部にクラックが生じています。
再半田を行います。
復旧しました。
先ほどと同様、放熱板を揺すっても大丈夫です。この放熱板は、かなりの高温になりますので、熱膨張と収縮の繰り返しで半田部に応力が加わったために今回の故障に至ったものと思われます。
念のため、半田クラックの起こりやすいコネクタ等の半田部も目視点検を行い、以上修理完了です。