SONY製ダブルカセットデッキ用のリモコンをオークションで入手しました。
ダブルカセットを出品する際の付属品として使用するためですが、送料込み1000円弱でした。
早速電池を入れて、動作確認を行います。機器は、作業時のBGM用に一昨年ほど前に購入したTC-WR965Sです。しかし、動作しません。
故障品だったのでしょうか?そこで、別のSONYのデッキで試してみることにしました。すると正常にリモコン操作できました。ということは、TC-WR965Sの故障ということになります。普段、リモコンでの操作は行いませんので、今まで気が付きませんでしたが、故障となると治さずにはいられません。
早速カバーとフロントパネルを取り外します。
サービスマニュアルによると、指差ししている辺りに、受信基板があるはずですが・・・何もありません。
受信基板は、本来このディスプレイ基板と接続されているようですが、コネクタを取り付ける場所には端子を差し込む穴が開いているだけで何もありません。
以前、TC-K555ESLのリモコン受信ユニットが取り外されていたというケースがありましたが、その時は、受信ユニットの故障による誤作動を回避するための明らかな人為的なものでしたが、今回は、取りはずされたという形跡は全く見られません。
受信ユニットの代替品は在庫がありますので、これを取り付けようと、サービスマニュアルを確認したところ、目の前の現物とは微妙に回路図や基板レイアウトが異なることが分かりました。
この状態で安易にパーツを取り付けると、余計な故障を招くことがありますので、結局、修理はここで諦めることにしました。
リモコンが使えなくてもまったく困りませんが、一体なぜこんなことになったのでしょうか?製造時のミスがあって返品されたものが市場に流通したのか、あるいは試作機だったのか・・・皆目見当が付きませんが、長いことやっていると、いろいろなことがあるものです。