TEAC社製、V-360Cの修理依頼をいただきました。
数年前に中古品として入手し正常に作動していたものの、突然動作不良になりテープが絡まったということです。
オーナー様が中を覗くと、ベルトが切れて落ちていたということです。
早速カバーを開けます。
真ん中のプーリーは、キャプスタンモーターからベルトを介してリールを回転させるためのものです。ここのベルトが切れたようです。
ベルトを交換します。これで再生は可能になりました。
しかし、カウンターが動きません。
カウンターベルトのスリップが原因です。ベルトは右側のリールと繋がっていますが、メカの内部に隠れていますので、背面のプレートを取り外し、メカを少し本体から浮かして、隙間から交換します。
動作するようになりました。
ピンチローラとキャプスタンを専用クリーナーで清掃します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。ベルトテンションの変化の影響もあり、かなりの狂いです。
調整後です。
ヘッドアジマスの調整を行います。かなり高域帯の出力が改善されました。
録再バランス調整を行います。
最後に聴感でテストを行い、修理完了です。