先日の1000ESと同じ方からのご依頼です。
ジャンク購入されたというXD-001です。
トレイを開けて、
クローズしようとしても勝手に開いてしまいます。ひととおりメカのメンテナンスが必要と思われます。
カバーを開けて、フロントパネルを取り外します。
カセコンメカを取り外します。
底板を取り外し、メカに接続されているコネクタ類を切り離します。
メカを取り出しました。
構成ユニットを分解します。
ロータリーエンコーダーのギヤを一旦取り外し、
差し込み部をヤスリで少し削り、弾力性のある接着剤でギヤを固定します。
ローディング用のギヤユニットを清掃します。
リングギヤです。
銀色のパーツが固着してスライドできません。加熱して古いグリスを除去し、再グリスします。
製造時に塗布されたグリスが固まっていますので、先ほどと同様の処置を行います。
可動部がスムーズに動くようになりました。
硬化したベルトを交換します。
ギヤ類を組み付けます。
リールユニットを分解し、ブレーキパッドの状態を点検します。
RFユニットの電解コンデンサーを交換します。
メカを元通り組み立てて本体に戻します。
カセットに重しを載せて動作テストを行います。このときにローターリーエンコーダーの調整を行います。
ジャンク機を購入したときは、テープパスの点検が必須です。若干の狂いがありましたので調整します。
カセコンメカのメンテナンスです。
硬化してスリップしているベルトを交換します。
両サイドのスライドシャフトを清掃し、シリコンオイルを塗布します。
ギヤユニットを清掃し、ベルトを交換します。
可動部の古いグリスを除去します。
本体に組み込んで動作テストを行います。
録音再生状況を確認し、修理完了です。