A&DのGX-Z7100EVの修理依頼をいただきました。
この年始に中古動作品としてオークションで購入されたということですが、不調ということで当店にご依頼をいただきました。
電源を入れると、5秒ほど「カタカタカタ・・・・」という音が鳴ります。
再生は可能ですが、バランス不良です。また、ヘッドが下がったときに小刻みに震えるなど挙動が不安定です。
バイアスキャリブレーション動作が不良です。スイッチを軽く押すと、やや改善されますので接触不良が起きています。
カバーを開けました。カタカタ音やヘッドの挙動については、メカの制御電圧の調整不良が原因ですので調整を行います。
カセットが途中で引っ掛かります。テープポジション検出スイッチの調整不良が原因です。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。
調整を行います。
録音バランスとアジマスが狂っています。
調整後です。
バイアスキャリブレーションの動作状況及び録再音質の確認を行い、
調整前とは生まれ変わったような状態となりました。オークションの出品物には、素人同然の方が整備した調整不良のものが多くありますので、購入には注意が必要です。