1年ぶりのDRS-810Gです。
このブログをご覧になった方から、以下記事の同型機と全く同じ症状(クリックしてご覧ください)ということで、ご依頼がありました。
早速動作確認しましたが、テープをセットして再生を開始すると正常に動作しました。
お気に入りのテープを再生しながら、途中、「イジェクトー再生」を繰り返し、症状が再現するまで待ちます。しかし、2時間ほど経ちましたが、正常なままです。そうこうしているうちに夕方になったので、風呂に入るためにカセットを入れたまま電源をOFFにしました。
風呂上がりに電源をONにし、再生ボタンを押しました。すると、7秒間無音状態が続き、その後停止してしまいました。今の状況をもう一度確認するために再度電源を切り、同じ操作を行うと、やはり数秒後に停止します。どうやら、一旦イジェクトしてしまうと、テープがローディングされる勢いで正常に動作するということがわかりました。いずれにしても故障には間違いありません。
メカを取り出し、裏返しにします。先日修理したヤマハのKX-690と同様のメカです。
キャプスタンモーターが取り付けられているプレートを取り外します。
このベルトの劣化が故障の原因ですので交換します。SONYのESデッキのモードベルトが流用可能です。
先ほど不具合が起きたときと同じ状況でテストを行います。無事再生が開始しました。
専用クリーナーでピンチローラーを清掃します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録再バランス調整を行います。
聴感での録音再生テストを行い、修理完了です。