A&DのGX-Z7100のライトメンテナンスのご依頼をいただきました。
数年前に予備機として動作品を購入したものの、テープに傷が付くなどの不具合があり使用していなかったということです。今回は再生専用機としてのメンテナンスのご依頼です。
最初に気になったのは、入出力が無いにもかかわらず、メーターが-30dB辺をの表示していることです。ノイズが発生しているわけではないので、
底板を取り外して調整を行います。
正常な表示になりました。
メカを取り出してホルダーと化粧パネルを取り外します。ヘッド周りの動作に問題はありません。
左リールのブレーキパッドが欠落していましたので補修します。
アイドラーゴムを取り外すと、内径の調整のためと思われるテープ状のものが巻かれていました。
もちろんそれを除去し、新しいゴムリングを取り付けます。
硬化しているピンチローラーを交換します。
元通りに組み立てて、本体に戻して走行テストを行います。
ミラーカセットを用いてテープの走行状態を目視点検します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスの調整を行います。
録音の調整は不要とのことですので、再生状況のみ確認し、メンテナンス完了です。