今回は非常に珍しいデッキの修理を行いました。
PIONEERのオートリバーズデッキ、CT-7100です。
動作不可です。しかし、幸いにも回転ヘッドの固着はありませんでした。
カバーを開けます。左右リールが独立したDDモーター駆動という、CT-980譲りのメカです。
メカを固定しているビスを緩めるためにはフロント周りを分解する必要があります。
メカを取り出しました。
背面の基板を取り外します。
ベルトが溶けて、乾きかけています。
キャプスタンのシャフトにグリスを処置し、
新しいベルトを掛けて組み付けます。オートリバースですので、写真のようにベルトを取り付けなければなりません。
リールやヘッド周りを分解するためには、このパーツが複雑に組み合わさったトレイをまずは取り外さなければなりません。
分解を進めます。カウンターベルトは硬化していますので後ほど交換します。
分解を進めます。
オートリバースに関連するパーツすべて分解し、グリスを処置します。
パーツが擦れた跡がついていますので、その辺りを重点的にグリスアップします。
元通り組み立てました。
本体に組み込んで動作テストを行います。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の点検を行います。
調整を行います。
ヘッドアジマスを調整します。オートリバース機は往復走行分行います。
録再バランス調整を行います。
録音再生状況を確認し、修理完了です。