Audiolife - Enjoy your audio life!!

オーディオライフ:カセットデッキ、DATの販売・修理を行っています。故障でお困りの方はご連絡ください。

日記

カセットハーフの組立精度

投稿日:2022年3月9日 更新日:

先日、SONYのカセットデッキの修理を終え、最終点検をしていた時のことです。いつも聴いているテープを再生したところ、「何か音が変?」と感じました。

使用していたテープは。マクセルのUR(ノーマルポジション)ですが、デッキの表示はTYPEⅡ(クロム)となっていました。試しにカセットを裏返すと正常に戻りましたが、再度裏返すとやはり問題が起こります。ただし、ほかのカセットでは問題は起こりません。

カセットハーフを点検したところ、表と裏を貼り合わせているところに0.3mmほどの段差ができています。ただし、逆側は正常でした。

テープポジション検出スイッチが、その0.3mmの段差で誤作動していたことがわかりましたので、スイッチを調整し、無事問題は起こらなくなりました。

このカセットテープの組み立てはインドネシアで行われています。以前も記事にしましたが、このカセットは、A&DのGXデッキでは、オートセレクタのスイッチが引っ掛かってトレイが閉まり切らないということが起こることがあります。それはこういったことが原因だったのかもしれません。

とはいえ、今も入手できる貴重なテープですし、たまたま不良品が紛れ込んでいたのでしょうから、こんなことには懲りずに今後も使い続けたいと思います。

以上、何かのご参考となれば幸いです。

-日記
-

執筆者:

関連記事

テープの固着(DAT)

年末年始にかけて修理を終え、お客様の元にお届けしたDTC-2000ESですが、到着した数日後に「修理前と同じ症状が発生する」とご連絡をいただきました。 症状というのは、「テープを挿入するとCAUTIO …

今日の出来事(DIYには要注意)

機器のカバーを開けた瞬間に、明らかにDIYの修理が行われているとわかることが数多くあります。そういったときは要注意です。なぜなら通常では発生しないような故障が隠されていることがあるからです。 今回はG …

バイアス調整

アナログテープデッキでは、テープごとの特性に合わせたバイアス調整を行うことにより、そのテープの性能を最大限に引き出すことができます。 カセットデッキのバイアスの調整に関しては、発売当初はユーザーによる …

Windows10 デジタルライセンス

今日はデッキにはほぼ無関係のPCの話です。 普段私は、このブログやメール作成、商品管理などについては仕事部屋のノートPCを使用しているのですが、商品発送などは商品を保管している別の部屋に備え付けてある …

長期間使用しないとベルトが伸びて故障しやすくなります

先日修理したDATデッキの故障の原因は、ゴムベルトの劣化でした。 これが取り外したベルトです。特徴的なのは、変形しているということです。 変形の原因は、写真のような大小のプーリに掛けられていたためです …

検索

2022年3月
« 2月   4月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

住所
066-0038
北海道千歳市信濃3丁目11-1-1
Audiolife 代表:小西隆幸
050-3717-0768(現在、電話での修理受付は行っておりません。当店へのご連絡はページ上部の「お問い合わせはこちら」をご覧ください)

営業時間
月〜金: 9:00 AM – 5:00 PM
土: 9:00 AM – 12:00 PM