EXCELIAのXK-009の修理依頼をいただきました。
15年ほど保管状態にあったということです。
再生は不可、
早送り巻き戻しは、アイドラーゴムがスリップしている音が聞こえます。
カバーを開けました。キャプスタンベルトが脱線しています。
AMTSユニットを切り離し、メカを取り出します。
最初にカセットホルダーを取り外し、リールモーターを固定しているビスを緩めます。
メカ背面のプレートを取り外します。
ベルトが完全に伸びています。20年ほど前にメーカーサービスで交換したというベルトです。
分解を進めます。
アイドラーを取り出してゴムリング(シリコンゴム製)を交換します。
内部のリーフスイッチの接点を磨きます。
新しいベルトを掛けます。73mmと80mmです。
リールベルトも伸びていますので交換します。
左右リールを分解し、グリスアップします。
続いて再生用のアイドラーです。
モーターを脱着してゴムリングを交換します。サイズは先ほどのものと同じです。
ピンチローラーとヘッドを専用クリーナーで清掃します。
動作確認を行います。
本体に組み込んで動作テストを行います。
LINEOUT端子が接触不良を起こしています。
底板を取り外して基板の半田部を再半田します。
315Hzの信号が記録されたテープを再生し速度の調整を行います。
ヘッドアジマスに狂いはありません。
録再バランス調整を行います。
聴感での録再テストを行い、修理完了です。