少し前に修理したVictorのTD-V631ですが、「無音時にノイズが発生する」とご連絡をいただきました。
早速機器をお送りいただき、ブランクテープを再生しました。使用に差し支えるほどのノイズです。両CHから発生していますので、アースラインまたは電源の問題と思われます。
カバーを開けて点検を行います。
試しにメカと本体間に仮のアースラインを設けてみます。
ノイズは無くなりました。そこで、この機種のメカのアースラインがどのようになっているのかを点検します。本体からは、カセットホルダーにアースのケーブルが設けられていますが、カセットホルダーから先がどうやってメカにアースしているのかは、ホルダーを分解しないとわかりませんので、根本的な原因は不明です。しかし、メカと本体の間にアースラインを設ければ良いということは分かりました。
丁度、修理待ちのTD-V711が手元にあったので、比較してみます(写真はTD-V711です。)。基本的にTD-V631と同じ造りですが、こちらは本体とメカの間にアースが増設されています。何か問題があってメーカーが改良したものと思われます。
TD-V631もそれに倣って同様のアースラインを設置しました。以上修理完了です。